世界の民俗音楽のご案内 

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2010年12月14日記載 2011年 5月21日再更新
バリ島の民俗音楽 ガムランをご紹介致します。

実はこの
ガムランを皆様にご案内するつもりはありませんでした。

或るブロ友の方が、浜松の音楽博物館の記事を公開されていて、ガムランの楽器「グンデル」「ガンサ」、「トロンポンorレヨン」などの写真を、今朝拝見させて戴き、忘れ掛かっていたガムラン熱に火が付いてしまったのです。

バリ島は民俗学的に、古代インドのカースト制度や叙事詩
ラーマーヤナ」、ヒンズー教などが色濃く残り、その風習は他の地域にも影響を与えています。

この事は我が国が漢字文化圏の一員として、我が国の文化が形成されたように、インド文化圏に含まれるバリ島も同様にインド文化から強い影響を受けて、この様な芸術文化が栄えました。
特に東南アジア周辺国の中でも、インド文化が色濃く残っているのは、このバリ島ではないかと思います。

小さな島ですが、大昔は百近くの国に別れ、それぞれが個別に文化を発展させていました。今もなお、その国だった頃の風習が残り、各地の王国だった町(村)には、王族の子孫と宮殿が残っています。

これらの町では、王立音楽団や舞踏団が編成されていて、現在も活発に活動している地域もあります。中でも
ウブドの町は活発な音楽活動や芸術活動が盛んな事でも有名です。

日本人にも人気の観光地ですが、民俗学的に興味深い土地ですので、一度いらっしゃられては如何でしょうか?


最初に楽器の説明を致しておきます。

最初のデータに映っている舞台の左右に箱の様な物を木槌で叩いて居る真鍮製の楽器が、
「グンデル」
と云い、主に主旋律を奏でる楽器です。
箱は共鳴胴です。

お気づきになられると思いますが、左右のこの楽器の調律はわざとずらしてあり、うなりを生じるように作られています。
また、片方の打鐘のタイミングを微妙に遅らせる事に依って、音が瞬間的に移動するような演奏もしています。
高く調律したグンデルを
「プギセップ」と云い、低めに調律したグンデルを「プグンパン」
と呼びます。
この様な機構の楽器なので、甘美な音色を奏でる事が出来るのです。

甲高い音は、グンデルに共鳴胴を取り去った真鍮製の楽器で
「ガンサ」
と云います。
それから時々聞こえるゴーンと鐘のような響きは、
「ゴング」
と云う真鍮の壺型の鐘です。
グンデルの内側に在るのが、
「クンダン」
と云う太鼓。
笛の音が聞こえてきますが、笛の名は
「スリン」
、良い響きの音です。

2010年12月14日に作成した記事では下記の「バリ島 ウブド ガムラン スマララティ 1 Bali ubud Dance Gamelan」のyoutubeデータだけでしたが、再検索すると1〜6までのデータが有りました。
そこで再更新致しました。
青色の大きな文字をクリックすると、youtubeの該当ページが新しく開き、ガムランの演奏が始まります。
お聴き下さい。

バリ島 ウブド ガムラン 
スマララティ 1 Bali ubud Dance Gamelan
バリ島 ウブド ガムラン 
スマララティ 2 Bali ubud Dance Gamelan
バリ島 ウブド ガムラン 
スマララティ 3 Bali ubud Dance Gamelan
バリ島 ウブド ガムラン 
スマララティ 4 Bali ubud Dance Gamelan
バリ島 ウブド ガムラン 
スマララティ 5 Bali ubud Dance Gamelan
バリ島 ウブド ガムラン 
スマララティ 6 Bali ubud Dance Gamelan

これらの曲は
バリ島のウブドと云う町のガムランです。

如何ですか?神秘的な響き、幽玄な感じの踊り・・・。
バリでは日没からこの様な演奏が夜明け前まで続けられていました。
これは観光客の為の演奏ですが・・・・。



ケチャ・ダンス 怒涛のオープニング

これは、バリ島で一番の信仰を集めている有名な
「ウルワトゥ寺院」での「ケチャ・ダンス」です。
お聴きになられたように、男性ばかりが円陣を組んで
「チャ・チャ」と歌いながら踊るダンスです。それから座ったままで歌と踊りが続きます。


バリ島 ケチャダンス

時と場所が変わりましたが、この様な感じで「ケチャ・ダンス」は続きます。


バロンダンス:
Barong ; Gamelan Burat Wangi Spring Concert '06

最初にご案内しました古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」を題材にしたダンスです。
日本の獅子舞の様ですが、悪い精霊を聖なる神獣「バロン」が、王子と王女と共に倒すのを描いたダンスです。
観客をアドリブで笑わせたり、これは観光客の為の演出では無いかと思われます。
使われている楽器の演奏がよく見られるので、ご覧下さい。


バロンダンス:
Barong And Reog Dance - Part 1

無粋な説明は致しません。バロンダンスをお楽しみ下さい。


バロンダンス:
Barong And Reog Dance - Part 2

無粋な説明は致しません。バロンダンスをお楽しみ下さい。


バリ島のガムランは奥が深く、今回はここまでの説明で終わらせて戴きます。
次回を続けられる時間が御座いましたら、更新させて戴きます。





2010年12月16日
バリ島の民俗音楽 ガムランをご紹介致します。

ガムラン熱が収まりません。
今回はガムラン楽器の演奏がよく判る映像を出来るだけ選ぶように致しました。
無粋な説明は出来るだけ避け、必要最低限の説明に留めようと思って居ます。


Bali - Gamelan Angklung Musik

最初に踊りの直後に映っている中央が高くなっている壺型の金属性の楽器が、ゴングと呼びます。これは台の上に8個から11個くらいのゴングを並べて演奏します。一人で演奏するのを「トロンポロン」、4人で演奏するのを「レヨン」と呼びます。
次に映っているのが、箱の両端に金色の飾りが付いた楽器が「グンデル」です。これは前回説明致しておりますので、今回は省きます。
演奏の途中で笛の演奏が始まります。「スリン」と云う名の笛です。
タイトルの「Gamelan Angklung Musik=ガムラン・アンクルン・音楽」は、古来のバリの演奏形式を指しますが、アンクルンは竹製の楽器の名前です。この映像の終わり頃に登場する多人数での演奏がアンクルンです。それぞれ発音機構と共鳴胴部分を持った竹製の楽器で、この様に演奏する為には、各音階のアンクルンを多人数で、楽器を揺らす事で演奏します。


Gamelan gong kebyar

この映像はゴングの演奏映像が良く映っていますのでご覧下さい。
先の映像で説明致しましたゴングで、四人で演奏しているタイプの楽器ですから「レヨン」になります。この様に和音奏の演奏になります。


Balinese Gamelan Music

バリらしい演奏風景ですね?誰かが夕方に演奏始めると、次第にどこからともなく村人が集まって来て、自分のパートの楽器の演奏を始めます。ノンビリとした生活の中の楽しみになっているのだと思います。子供の声や、犬の吠える声も混ざって独特な感じがしませんか?
今回の映像はグンデルが良く映っていますので、その説明を。
この楽器は大中小と三種類の楽器になっています。小さいのが「プニャチャ」、中くらいの大きさの楽器が「ジュブラ」、そして一番大きいのが「ジュゴガン」と呼びます。このグンデルは基本的に調律をずらした二個の楽器が一組として演奏されています。

今回はここまでに致します。出来れば次回も更新させて戴きますので、お楽しみに。 




2011年 6月 6日
バリ島の民俗音楽 ガムランをご紹介致します。


今回はスリン(竹製の笛)を中心にご案内致したいと思います。


Suling (Balinese flute)
題名がスリン(バリの笛)・・・その物ズバリで、検索で一番最初に出て来ました。
これまでの華やかなレオンやガンサなどの音色より、笛の音が強調されてちょっとだけ素朴な響きがしませんか?
映像はバリ島のデンパサールでの撮影です。


Bali Ubud - Flute lesson
スリンの練習風景です。
純粋にスリンだけの音色を聴けます。
映像はバリ島のウブドでの撮影です。



The Balinese Traditional Gambelan Bamboos & Flute Music
つい目を閉じて美しいバリの風景を思い浮かべながら聴き入ってしまいそうになる軽やかな竹製のガムラン楽器とスリンの響きですね?
写真のスライドを見ていて、学生の頃に友人の誕生日のプレゼントとして、バロンの面をプレゼントした事を思い出しました。
彼は、自分の部屋の入り口に「魔除け」として掲げていたのをふと思い出しました。



Bamboo Music - Putri Ayu
続けて同じような演奏になります。


Balinese Legong Dance
気分を変えて・・・。バリ島のレゴン・ダンスです。華やかなガムランのグンデルの音が心を癒して呉れますね?
踊り子の目線や手や指などの動作は、やはり古代インドの影響を強く受けていると思わされます。



Balinese Dancers Ubud Bali
バリのウブドの踊り子達バリ島の中でも芸術や音楽・民俗習慣が盛んなウブドの町は、ウブド王宮を中心に栄えています。
観光客の為にこの様な催しが開催されていますが、元々は旧王族が芸術を保護してきたので、伝統的な民俗文化が残されています。



Balinese life vol.1

ガムランから離れてしまいますが、バリ人の日常の生活のデータが有りましたのでご覧下さい。
バリ島の宗教は、皆様もご存知のようにバリ・ヒィンドゥー教徒が人口の90%以上を占める土地柄です。
この映像のように、各家庭ではヒィンドゥーの神々を祭る祭壇や場所にチャナンと呼ばれるお供え物を配って回ることから朝が始まります。
バリ・ヒィンドゥー教は本来のインド・ヒィンドゥー教とインド仏教、そして彼ら古来の土着宗教とが融合して出来上がった宗教なので、インド・ヒィンドゥー教とは少し違います。
しかし、その土台は変わらず同じ精神が流れています。



Balinese life vol.2
各自の家のお供え物の儀式が済むと、彼らは近くのバリ・ヒィンドゥー教の寺院にお供え物を持って参拝に行きます。
この様にバリ島の人々は、宗教的な儀式に多くの時間を費やして居るのです。
バリ島が「神々の島」と呼ばれる理由は、この様な生活習慣や宗教観から来ています。
バリ島独特な宗教儀式の中心となっている女性の仕草がとても美しく感じるのは私だけでしょうか?


バリ島のガムラン音楽のCDです。お気に入りのCDが御座いましたら、それぞれの写真リンクをクリックすると説明・販売ページに入れます。 

 

 

 

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2011年 3月26日
インドの民俗音楽をご紹介致します。

悠久の時を刻むインド。そしてカオスの国・・・。でも、その音楽の魅惑な響きは心をとりこにします。

宜しければ、これまでと同じようにYoutubeのデータをご紹介致します。


先ず、 Orissiをご紹介致します。
オリッシはインド東部のオリッサ州の古代から伝承されているヒンドゥー教寺院の巫女の舞がルーツとされています。本来は一人で舞う舞踏ですが、最近では二人や数人で舞うようになっているようです。


Pallavi II - Odissi - Orissi Classical Dance - Guru Kelucharan - Manjula Mathur

先ず、ダンスは入っておりませんが、音楽をお聴き下さい。
どのよう舞踏なのか想像してみて下さい。


Maria Shmelova Orissi Dashawtar 1

シタールの響きが美しいですね!
ヴァイオリンのような響きは「サーランギ=Saramgi」と云う弓奏楽器だと思います。もしかしたらヴァイオリンかも知れませんが・・・。
太鼓の音は「タブラ・バーヤ=Tabla-baya」だと思います。他にもいろんな楽器が使われています。
それから一つ上の曲でも、お聴きになってわかると思いますが、タブラ・バーヤの音色そっくりに、擬声語でその音階や音色を真似ていますね?これは「ボル=Bol」と云って、本来はタブラ・バーヤの演奏を覚えるために工夫された学習法でしたが、いつの間にか(大昔に)演奏の主要部分になってしまいました。
ボルはこれからご紹介する他の曲でも同様に演奏の主要部になっております。


Maria Shmelova Orissi Dashawtar 2

上記のOrissiの続きです。
ここでもボルが多用されていますね?


Maria Shmelova dancing Orissi

同じダンサーのOrissiです。


以前のガムラン音楽と共に、このインド音楽も更新したいと思っております。
お楽しみ下さい。



2011年 7月 7日
インドの民俗音楽をご紹介致します。

上記のオリッシは如何でしたか?

今回は魅惑的なインド音楽をお聴き下さい。
勿論、シタールやサーランギ、タブラ等を使用した曲ばかりです。

幽玄で魅惑的な音楽に、私の解説など無用だと思います。
と言うか、邪魔ですよね?

それではお聴き下さい。



Raga Malsri-Sarangi-Ustad Hussain Baksh Amritsari


kamal sabri and Ustad Zakir Hussain at Royal Festival Hall, London


Classical Indian RaviShankar Zakir Hussain Tabla & Sitar


Ravi Shankar on the Dick Cavett Show

Ravi & Anoushka Shankar - Raga Anandi Kalyan



Anoushka Shankar - Charukeshi


Raga Shivranjani on Bansuri (Indian Bamboo Flute)


以前のガムラン音楽と共に、このインド音楽も更新したいと思っております。お楽しみ下さい。 


インド音楽のDVDとCDです。お気に入りの物が御座いましたら、写真リンクをクリックすると説明・販売ページに入れます。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




2011年11月14日
トルコ行進曲?いいえ!トルコの行進曲です

パソコンが相次いでクラッシュしかけ、急遽いくつものパソコンのデータレスキューをして復旧をしていました。

こんな時に無性に聴きたくなるのが「トルコ行進曲」です。
と言ってもモーツァルトやベートーヴェンの「トルコ行進曲」ではなくて「オスマントルコ帝国」時代の軍楽=メフテル(軍楽隊=メフテルハーネ)です。

トルコと言うと日本では知られていないですが、親日派が多いトルコでは国民の殆どが知っていて、彼らの日本を大好きな原因の一つが下記の事柄から来ています。

トルコとの交流 〜エルトゥールル号の遭難

トルコとの交流

皆様ご存知のモーツァルトやベートーヴェンの「トルコ行進曲」は、このオスマントルコ帝国の軍楽隊が奏でるメフテル(オスマン語”mehter”)の音楽を意識して作曲された曲です。
メフテル

そして軍楽隊の起源がオスマントルコ帝国の軍楽隊で、その演奏される曲がCeddin Deden (ジェッディン・デデン)と云う曲になります。

最近、気が付いたのですが、「大和ハウス」のCMで掛かっているのが、ちょうど下記のメフテルです。

いつものようにyoutubeで民族音楽をお聴き下さい。


MEHTERAN (Ceddin Deden Neslin Baban)

オスマントルコ帝国の軍楽隊の行進です。映像のように体を左右に振りながら行進していきます。
この曲がいわゆる本来の「トルコ行進曲?」になります。
当時の兵士の装備と古典楽器をご覧下さい。


Ceddin Deden (ジェッディン・デデン)

古典的な演奏です。トルコの古典楽器が見られますね?


Mehter Mar?? ?stanbul'un Fethi 554. Y?ldonumu Kutlamalar?

オスマントルコ帝国の兵士の装備が見られ、当時の栄光を感じさせられます。このデータも古典的な演奏です。
トルコの古典楽器が見られますね?


トルコの行進曲 - メフテラン - Ceddin deden(先祖は祖父だ)

ソビエトの赤軍軍楽団との共演です。


CEDD?N DEDEN (Haydi! ?imdi! ya ALLAH!!) super slayt!!

現代的なメフテランですね!今回検索して初めて聴きました。



CDを探しましたが、下記のCDに一曲だけ入っています。
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2011年12月16日
皆様にはきっとご存じないアフリカの民俗音楽をご案内致します。


アフリカの「ジンバブエ」と云う国をご存知ですか?
私の世代では英国の植民地「南ローデシア」と云った方が記憶に残っていらっしゃる方も多いと思います。

現在は独裁政治の国で決して良い国とは思えませんが、この国には考古学的に貴重な遺跡があります。

ウィキペディアの下記の「ジンバブエ」の説明ページを先ずご覧下さい。 
ジンバブエ

さて、この国には私としても想定外の遺跡が在って、若い頃に嫁はんに説明していて「この遺跡は古代フェニキア人が建造した遺跡だと思い込んでいて、まさか黒人の遺跡だとは思っていなかった。」と言った時に、嫁はんから「黒人差別だ!」と言われて苦笑したことが有りました。
決して黒人差別をしている訳でなく、考古学的にアフリカの地にこの様な遺跡が存在していると思っていなかっただけです。

北アフリカには、ローマ帝国時代の衛星都市の遺跡が多く残って居ますし、アフリカ大陸の北東部にはエジプトやエチオピアなどにも多くの貴重な遺跡が存在しています。
ただ、中央アフリカ以南には・・・・。と思い込みがあって嫁はんに素直に言ったら「差別だ!」と反発されてしまいました。

話しを元に戻します。

ウィキペディアの「グレート・ジンバブエ遺跡」のページをご覧下さい。
グレート・ジンバブエ遺跡

ジンバブエとは、ショナ語で、首長、王の宮廷の意味を含んだ「石の家」という意味になります。
この様に、この遺跡はジンバブエ共和国に在って、考古学的に論争を呼んだ遺跡の一つとして有名ですよね?
グレートジンバブエ遺跡 フォトギャラリー


お待たせ致しました。
本題の「世界の民俗音楽へのお誘い」です。 アフリカのジンバブエの民族音楽楽器「ムビラ」の、単純ですが澄んだ音色をお楽しみ下さい。

最初は民俗音楽ですが、途中からは他の・・・お楽しみに!!


Mbira of Zimbabwe
「ムビラ」の写真が表示されていますので、どのような形でどの様に演奏するかが判って頂けると思います。
最初、私がこの楽器の音を聴いた時、咄嗟に頭に浮かんだのはインドネシアのバリ島の「ガムラン」でした。
リズム感も良く似ているように思って、聴き続けていたら「???」と違和感を感じるようになったのが真相です。
そしてこの楽器を調べて見ると、かの「グレート・ジンバブエ遺跡」とゆかりのある楽器だと知り、とても興味深く感じました。
そして日本国内でも、この楽器を良く見る機会もあって、物凄く身近に感じています。
皆様もご存知の方々がいらっしゃるのではないでしょうか?


Mbira so beautiful it hurts
白人がこの民族音楽楽器「ムビラ」!!
実は世界中でこの楽器に興味のある人々が多くなっています。
癒しの音色だと・・・・。
皆様には如何感じられますか?


Mbira Maestros
民族色の強い演奏ですね!
ところで大昔に私は「ジンバブエには丸い円柱状の家しかない」と教えられていましたが、映像には四角い家も写っていますね?
吃驚しました!
後半の映像には岩に描かれた壁画も観られます。


Tinashe: Mbira version of "Zambezi"
とても綺麗な澄んだ音色ですね!
黒人の人たちは優れたリズム感があると思います。
演奏方法が良く判って頂けると思います。
とても綺麗な演奏だと思いますが、私には中近東の民俗音楽と一緒で、自分自身で演奏が出来ません。
同じモンゴロイド・タイプの南米のインカ文明のケーニャなどの楽器は演奏できるのですが・・・。
やはり血が違うからなのでしょうか?



これからはアレイ・ムビラ(Array Mbira)として、民族楽器から音楽の世界に旅立って行く進化したムビラです。
ぜひお聴きください!


Jazz improvisation on a 5 octave Array mbira
ムビラの楽器としての可能性を伺わせるJAZZの演奏です。


Carol of the Bells (Array Mbira)
季節柄・・・良い曲です。


O Holy Night (Array Mbira)
クリスマスが近づいてきていますので、この曲も・・・。


Hallelujah (Array Mbira) Leonard Cohen
「ハレルヤ」です。


Scarborough Fair (Array Mbira)
「スカボロフェアー」良い響きですね!


Singing in the Rain (Array Mbira)
私の大好きな映画音楽「雨に唄えば」です。


Amazing Grace (Array Mbira)
皆様、よくご存知の曲です!!



如何でしたか?
アフリカ大陸に芽生えた民俗楽器はこの様に大きな可能性を持っています。

宜しければ、この様な民俗学や考古学にも目を向けて下さい。

CDなどが無いかと探して見ましたら、下記の様なCDが販売されています。
他にも楽器本体も!
 

CD: 

 

 

 

 

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2011年12月18日作成
クリスマス音楽は如何?
  「Caribbean Steel Drums の魅惑の音色」

カリブ海南の端の島「トリニダード・トバゴ共和国」が発祥の地の、ドラム缶から作られた音階を演奏できるパーカッションです。

ドラム缶から?とお考えの方は是非お聴き下さい!

私は長男を九州の中高一貫校に行かせていた事もあって、家族と共に九州に旅行しては長男と合流して九州各地を訪ねていました。
その中でも特に気に入ったのが、現在は閉鎖されている宮崎の屋内プールのテーマパーク「シーガイヤ」です。

一日中をその大きな屋内プールで過ごしていると、人工のビーチが賑やかになる時があります。
黒人達が何か銀色に光るものを持って来て演奏を始めていました。
その美しい音色に誘われるように、私たちは水から上がり彼らの前に陣取って、その演奏を聴いていました。
演奏が終わって、珍しい楽器の事を彼らに尋ねると、「ドラム缶から作った楽器で、黒人達が楽器が欲しくても、次々と白人から取り上げられて、最終的にドラム缶を叩いていたら、その叩く場所によって音階が出来るのを知り、この様なスティールパンが出来上がった。」と説明してくれました。

それから以後は、その演奏を聴きたくて「シーガイヤ」にも足が向くようになったわけです。

ウィキペディアにこの楽器の説明ページが有りますのでお読み下さい。
スティールパン(Steelpan)・スティールドラム(Steel-drum)


先ずは典型的なこの楽器の演奏をお聴き下さい。

The Calipso - Original song played with a Steel Drum from Spain (Malaga)


この時期はやはりクリスマス音楽のご案内致さないといけませんね?


Christmas and Holiday Songs
スティールパンの演奏の仕方が良く判る映像ですね!昔、シーガイヤで聴いた演奏を思い出します。


Happy Christmas ~ Steel Drum ~ Winter Wonderland

Holiday Songs Performed on Steel Drums -
Have Yourself A Merry Little Christmas (1996)


steel drum xmas


Christmas Steel Drum What Child is This & Carol of the Bells


Trinidad Steelpan Christmas


O Holy Night (Christmas Tablot of TheHoly Family)


Caribbean Christmas

如何でしたか?
本当に澄んだ綺麗な音色ではないですか?

「スティールパン」のCDを売っていないかと探して見ました。
下記の楽天市場のリンクから購入出来ます。
 

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楽器 

 

 

 

 





2011年12月29日作成
Music of Vietnam(越南の音楽)  

今回は越南の音楽をご紹介致します。  

先ず越の国の事から・・・。 
「呉越同舟」って四字熟語が有りますね?
その越の国です。  

中国の春秋時代の越国;
ウィキペディアの下記の「越国」の説明ページを先ずご覧下さい。
 

私は民族学的に越南(ヴェトナム)の中心部族は、字の如く、越の南に住んでいた民族では無いかと考えています。 
華人(中国民族)の増加に伴って、中国浙江省の紹興酒で有名な紹興市辺りにあった国の越人達は、その居住地を離れてインドシナ半島の現在のヴェトナム共和国へ移動するしか有りませんでした。


ウィキペディアの下記の「ベトナム」の説明ページを先ずご覧下さい。
越南=ヴェトナム=ベトナム  


実は高校生の頃に、数多くのペンフレンドと文通をしていました。 
下記の人たちから毎日数通の手紙が舞い込み、毎日何通も返事を書かなければならなかたったのが懐かしく思います。  

国内の私と同じ歳の女子高校生三人。勿論、日本語。  

西ドイツのボン在住の同じ歳の高校生。英語、時々ドイツ語。 

オーストラリアに在住の同じ歳の高校生。勿論、英語。 

フィリピンのナガ市の高校に通う同じクラスの同じ歳の5人(男子1、女子4)。当然のように英語。
彼らは同じクラスなので、別々に出す手紙の内容を同じ文章に出来ずにとても苦労しました。 

お隣韓国のソウルに住む同じ歳の女子高校生。二人ともお互いの言語を習って居ましたが、殆ど英語。
しかし、彼女のお母さんからは日本語の手紙が・・・??  

そしてヴェトナムの旧サイゴン市のショロン地区(中国人街)に住む年上の華僑。日本の商社に勤めていたので日本語!
私が北京語を習って手紙を出しましたが、広東語の彼女には通じずに中国語での文通は挫折・・・。  

中でも大学生時代まで続いたのが、フィリピンの男子と韓国ソウルの女子大生。
そう云えば、フィリピンの男子とは私が結婚しても続いていました。  

それから、このヴェトナムの華僑の女性でした。 
彼女はまだヴェトナム戦争中に、私が大学生の頃、日本人と結婚して日本に移り住んで来たのです。 
勿論、日本にお嫁に来てすぐに会いに行きました。 
ご主人には煙たがられてしまいましたが・・・。 
結局、会いに行ってから手紙が出しにくくなって・・・。  

そのような事から、ヴェトナムは私にとって、彼女の安否も含めて心配で、とても身近な国の一つでした。  

個人的な思い出が詰まったヴェトナムの音楽をお聴き下さい。


Dan tranh  
日本人には嬉しい演奏曲目ですね! 
ヴェトナムの民俗楽器「十七弦箏/Dan Tranh」です。


Beo dat may troi - Dan Tranh  
「十七弦箏/Dan Tranh」の海岸でのソロ演奏です。


Dan Tranh - Loi Ve Xom Nho
A Path to my Small Village  
「十七弦箏/Dan Tranh」の合奏で、ヴェトナムの雰囲気をよく表わしていますね!


Beauty Plays Traditional Vietnamese Music  
「十七弦箏/Dan Tranh」の公園?でのソロ演奏です。


Bamboo Musical Instruments
Reunification Palace, Ho Chi Minh City, Vietnam  
最初の楽器の名前が判りません。 
二つ目の楽器は「木琴/T'run ヴェトナム山岳民族の竹の木琴」です。 
最初にこの楽器の音色を聴いた時、インドネシアのバリ島の竹で出来たガムラン楽器と間違えてしまいました。
良く似た音色だと思います。


Vietnam Bamboo Instruments
Tong Tong Fair  
短いですが「木琴/T'run」の演奏です。 
ヴェトナムの山岳民族で彼らの民族衣装を見ることが出来ます。


Vietnam, Vietnamese Music  
短い演奏ですが、ヴェトナムの民俗楽器の殆どを観る事が出来ます。
一弦琴/Dan Bau ヴェトナムの一弦琴(いちげんごと)
琵琶/Dan Ty Ba 四弦琵琶
月琴/Dan Nguyet 柄の長い月琴
胡弓/Dan Co 小型の胡弓


Vietnamese Music  
映像の右端の楽器が「一弦琴/Dan Bau ヴェトナムの一弦琴(いちげんごと)」です。 
一番奥に見えるのが「胡弓/Dan Co 小型の胡弓」です。


Catru-Vietnamese Traditional music  
ヴェトナムの宮廷音楽です。 
逆台形の共鳴胴の楽器が「弾大/Dan Dai 三絃」です。


Pipa Vietnamese  
「琵琶/Dan Ty Ba 
四弦琵琶」のソロ演奏です。 


Cai luong music  
「琵琶/Dan Ty Ba 
四弦琵琶「と「月琴/Dan Nguyet 柄の長い月琴」の合奏です。  



ここからは音楽と一緒にヴェトナム観光のおつもりでご覧下さい。

Vietnam Song  
ご存知のようにヴェトナムは大乗仏教国ですので、この様な涅槃佛も有ります。 
画像の半分からはヴェトナム戦争当時の写真が綴られています。 
最後のほうには日本で言えば「京都」に相当する古都「フエ」の写真なども写っていますね。


This is Vietnam
Sounds of Vietnam  
映像の中で「ホンダのカブ」が多く映っていましたね? 
ヴェトナムではバイク=二輪の事を「ホンダ」と言います。 
ホンダ以外のメーカーのバイクは、例えば「BMWのホンダ」とか「ヤマハのホンダ」と言うように・・・。  



最後に個人的な・・・。

Ao dai
Vietnamese traditional dress  
私はヴェトナムの民族衣装「アオザイ」が好きです。

特に純白のアオザイが・・・。
 チャイナ服より、
  チマ・チョゴリより、
   そして着物(和服)よりも・・・。  
こうして美しいアオザイを纏った女性たちを見ていると、大昔のヴェトナム戦争中に日本へ来た「ホー・ティー・キュー」ちゃんを思い出します。 
確か彼女は戦争で孤児になって、日本の福島県の寺に引き取られたと覚えています。 
その時に着ていたのがアオザイで、まだ13歳でしたが、とても綺麗な民族衣装だったと記憶しています。 
そして彼女は看護婦の資格を取って二十四歳の時に日本を離れ、西ドイツへ渡って勉強後、ヴェトナムに戻りヴェトナム人の医師と結婚したそうです。 

南ヴェトナムは、北ヴェトナムに吸収されて、政治体制が独裁政治から共産主義に変わりました。 
彼女が元気なのかどうかが気になっています。 
そして幸せな生活を送っているのか・・・?  


今回はCDを探す時間が取れませんでした。申し訳有りません。 
必要でしたら、またメッセージなどでお知らせ下さい。 
時間が出来ましたら、このページに追加するように致します。  


最後にザ・フォーク・クルセダーズが歌っていた「ユエの流れ」をお聴き下さい。 
古都「フエorユエ」に流れる川のたもとで恋人を待っている女性の気持ちを描いた歌です。 
この歌が発表された当時は、南ヴェトナムの独裁政権が北ヴェトナムのゲリラ狩りをしていて、多くの無罪の人々が捕らえられたその場で容赦なく射殺されていました。 
この彼女が待つ恋人も・・・・。 
お聴き下さい。 
ユエの流れ

「ザ・フォーク・クルセダーズ」に関する記事は下記のページでご紹介致しております。
個人的懐かしのメロディー 



2011年12月30日作成
Marimba

年末、年始を控えて、心が明るく軽やかに感じる民俗音楽を・・・・と考えていました。

新大陸の三大文明の一つ「マヤ文明」に関係する民俗音楽で、マリンバの曲をご案内致します。

因みに新大陸の三大文明とは「インカ文明、アステカ文明、マヤ文明」です。
そしてこれらの源文明が合衆国の五大湖周辺で栄えたアメリカ古文明があります。

例によって、ウィキペディアの下記の「マリンバ」の説明ページを先ずご覧下さい。
マリンバ

このようにアフリカ原産のマリンバのように考えられていますが、実際にはマヤのインディオが奏でているこの楽器が進化発展して、現在音楽などで使用されています。

グアテマラの現地では、一台のマリンバを数人(2〜5人)で演奏するスタイルが主流です。

私はこのマリンバの演奏ですぐに思い浮かべる時は、グアテマラの「チチカステナンゴ」の街をそのまま題名にしている曲です。

余分な曲の解説は遠慮致しておきます。

せっかくの心軽やかになる曲の邪魔はしたくありませんので・・・。


CHICHICASTENANGO


Chichicastenango
Marimba Estrella Caminera


Chichicastenango


Chichicastenango
Concierto de Marimbas en Xetulul


Lagrimas de Telma
Concierto de Marimbas en Xetulul


Mi Lupita
Concierto de Marimbas en Xetulul


Juventud Antiguena
Orquestina INSOL
上記のチチカステナンゴに負けないくらい私が大好きな曲{アンティグアの青春」です。


Antonieta
Marimba Antigua


Maricumbia
Marimba Antigua


Noche de Luna entre Ruinas


El Ferrocarril de Los Altos


El Grito

Alfonso Bautista
Pueblo Lejano


如何でしたか?晴れやかなお気持ちになられましたか?
 




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