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民俗音楽へのお誘い 


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2010年10月09日
今日は気分を変えて

 私の考古学研究の原点、人類学者のトール・ハイエルダール(ヘイエルダール)博士が執筆された「コンチキ号漂流記」を小学校二年生の時に読んで、私はインカ文明に興味を持ちました。そのまま考古学、民族学、民俗学などに興味を覚えて現在に至っています。

 インカ帝国には、皆様もご存じの様に多くの有名な曲があります。日本でも世界中でも愛されて居る曲が多いと思います。

コンドルは飛んで行く
花祭り
太陽の乙女たち
コージャ族のお祭り
灰色の瞳

 考古学的に、インカの音楽で使われているケーナ(ケーニャ)は、コンドルの骨や、人間の大腿骨から作られたケーナも発掘されています。

 伝説では、ケーナは或る貴族のお姫様で、兵士と恋仲になったと言われています。

 それを知った姫の父の貴族が、彼を遠い戦場に送り、長い戦いの後に彼が帰国すると、最愛のケーナ姫は病気で亡くなって居たとの事です。

 インカは20世紀まで、死者をミイラにする習慣が残っていました。

 ケーナ姫もミイラに既になっていたそうです。墓場に出向き(これはおかしい!ミイラは家の中で保存し、生きて居る家族同様に扱われています。)、墓場で彼は嘆き悲しんでいたそうです。

 風が吹くと、懐かしいケーナ姫の歌声が・・・。涙目で探し回ると、姫の大腿骨が地表に現れていたそうです(これもおかしい!)。彼は思わず、その骨に口を付けて、息を吹き込むと姫の声の様に、綺麗な音が・・・・。これがケーナになった原型と云う事らしいです。

 とすると、このケーナ姫は2000年以上も前のお姫様に・・・・。

 日本でも、加藤登紀子と長谷川きよしが歌った「灰色の瞳」、一時期流行したので、ご存じの皆様も多いと思います。先ず原曲から・・・・。スライドで映ってるのは、世界遺産「マチュピチュ(老いた峰)」の石造りの神殿や住居遺跡です。
 ここでは太陽の巫女達がインカ皇帝の衣服やトウモロコシから作る酒をかもしていました。
 写っている写真の殆どは「ワイナピチュ(若い峰)」で、マチュピチュ側から撮った写真が殆どです。
 山間を流れている川は「ウル・バンバ河」です。
 それから、インカ帝国の首都のクスコの石組みの写真も映っています。

灰色の瞳(Aquellos ojos Grises=アケージョス・オコス・グリセス)

灰色の瞳

灰色の瞳 加藤登紀子 / 長谷川きよし

灰色の瞳


Cancion Del Derrumbe Indio: Tokiko Kato
滅びゆくインディオの哀歌:加藤登紀子
これも有名なインカの曲です。

Cancion del derrumbe indio: Cristina y Hugo
亡びゆくインディオの哀歌 クリスティーナ&ウーゴ
私の大好きだったクリスティーナ&ウーゴの歌です。何十年も前に夫婦揃って交通事故で亡くなりました。この曲を聴くと涙が止まりません。

Cancion del derrumbe indio 
MERCEDES SOSA
メルセデス・ソーサの「亡びゆくインディオの哀歌」です。


Atahualpa Yupanqui - Los ejes de mi carreta
アタウアルパ・ユパンキ 牛車にゆられて
皆様、ご存じのアタウワルパ・ユパンキの「牛車にゆられて」です。

LOS EJES MI CARRETA 牛車に揺られて 
Tsuquida Hideco 月田秀子

ケーナの天才的な演奏家アントニオ・パントーハのCDです。残念ながら「灰色の瞳」は入っておりませんが、色々な名曲が収録されています。 





2010年10月24日
今日はちょっと土臭く・・・・。

 二週間前にインカの民俗音楽を紹介させていただきました。
 あの時は「灰色の瞳」だけでしたが、今回は「コンドルは飛んで行く:El Condor Pasa=エル コンドル パサ」をご案内致します。
 ご興味の無い方は、他の記事へお越し下さい。

 前回も書きましたが、このインカの音楽は、私の場合はインカ考古学から入って来ました。考古学をやっている内に、音楽にも興味を持ってしまった事になります。

 スイスの考古学者が、研究中にこの音楽に狂ってしまい、自分の研究を放り出して音楽演奏グループを結成したと聞いたことも有ります。

 インカ文明は、高貴な方が亡くなるとその魂はコンドルに身を変えて、自分の家族や国を見守ると信じられています。

 さも最後の皇帝「アタウアルパ」が、征服者のスペイン人に焼き殺された時、その上空にコンドルが舞って、そのうちに北に向かって飛んで行ったと云う記録が有りますが・・・。その風景を彷彿とさせる音楽がこれからご案内させて戴く曲になります。

 話を本題に戻します。
「コンドルは飛んで行く:El Condor Pasa=エル コンドル パサ」

 何十年も前にサイモンとガーファンクルが歌った事で有名になった、南米のペルーの民謡です。
 民謡の旋律を作曲家が取り上げ、オペラにしたのを。サイモンとガーファンクルが興味を持って、自分達の曲にしたものです。

s-quana.jpg

 前回ではケーナ(ケーニャ)について説明致しました。カーニャと云う葦の一種から作られた縦笛で、日本の尺八に似た構造の笛です。
 写真は私のケーニャでペルーで作られたケーナです。

 さて、サイモンとガーファンクルの曲から聞いて頂きます。

Simon & Garfunkel - El Condor Pasa

 これは演奏会でバックにインカの伴奏が無い曲です。



 さて、下の曲が皆さんが良くご存知の曲になると思います。

Simon & Garfunkel : El Condor Pasa (1970)

 如何ですか?1970年演奏の曲です。
 このバックで演奏しているのが、当時フランスで人気だった「Los Incas=ロス インカス」と云うグループで、「花祭り」などの演奏でフランス人に好まれていました。


 今度はそのLos Incas だけの演奏です。

Los Incas : El condor pasa 1963 VERSION ORIGINALE

 途中から皆様のご存じないメロディーになってしまったと思われませんでしたか?
 インカの曲は二つの曲が一緒になっている場合が多く、全般的に最初は皆さんがご存知のメロディーで「ヤラビorヤラウィ」と呼ばれる叙情歌と云う形式の曲です。その後の賑やかな曲は「ワイノorワイニョ」と呼ばれる舞曲になります。
 正式なインカの曲はその間に、フォックス・インカイコまたはパサカージェと呼ばれる行進曲調のリズム曲が挟まれることも多いです

ワイニョ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ワイニョ(Huayno, Wayno)、またはワイノ (Huayno, Wayno)は、南米ペルー、ボリビアで盛んな音楽の形式である。語源はケチュア語であるため、スペイン語における綴りは一定しない。一般的にボリビアではワイニョ、ペルーではワイノと呼ばれることが多い。また、アルゼンチンで[カルナバリート]と呼ばれる音楽も、ほぼ同系統である。(ただし、ボリビアでカルナバリートと呼ばれる音楽は、これとは異なっている場合が多い)

起源はスペイン人の南米到達以前に遡ると考えられる。そのため、先住民本来の音階であるドレミソラの五音音階(ペンタトニック)を基調とする曲が現在でも多い。アンデスのフォルクローレ音楽の中でも特にポピュラーな形式で、譜面にする場合は2/4拍子、4/4拍子、2/2拍子などで記される。本来は舞曲だが、踊りを前提としない曲も作られている。先住民の土着の音楽から、都会的な洗練された音楽まで極めて変化に富み、使われる楽器も、ケーナ、サンポーニャ、チャランゴなどのいわゆるフォルクローレに典型的な楽器から、ブラスバンド、ヴァイオリンやハープまで多岐に渡る。また、音楽自体はワイニョ/ワイノと同じでも、踊りの形式によって別の形式名が与えられている曲も数多くある。


さて、ここから土臭いEl Condor Pasa を聴いて戴きましょう。

世界遺産マチュピチュの写真で必ず映っているワイナピチュ(若い峰)と云う名のグループが演奏しています。

WAYNA PICCHU - El Condor Pasa

シーク(サンポーニャ=パンパイプ)の演奏が、本来のスタイルに近い演奏で、歌の時のバックでシークの音が、右と左のスピーカから分かれて聞こえたと思います。これは一つの楽器を二つに分けて二人で演奏するのが正しいスタイルで、この様に音が左右に分かれて聞こえるのが正しいのです。

 

 最初と最後に映っているのがマチュピチュの遺跡、そして途中に石垣だけの風景がサクサイワマン砦です。

EL CONDOR PASA

 ケーナを吹いている人が被っている帽子は、ケチュア語で「チュクジュ」と云う帽子で、最近それにそっくりな帽子を若い女性達が被っているので、私には違和感を感じてしまいます。
 インカの部族はそれぞれ自分達の決まった様式の帽子を被る決まりが有って、帽子を見れば何族かが判るのです
 チュクジュはスペイン語で「パサ・モンターニャ=山を越える」と云う名で、所謂防寒帽になります。


本来の土臭い演奏に近いスタイル

Condor Pasa


 如何でしたか?こんどは、日本でも流行った中国の女子十二楽坊の演奏に「El Condor Pasa」があります。実はインカの曲を分析していると、中国の古代の曲に感じの似たものが多く有ります
 本当はそれらをご紹介するつもりで、今回の記事を書き始めましたが、見つかりませんでした。
 それはまたの機会に。

中国の女子十二楽坊の演奏
12 girls band _ El Condor Pasa

 あまり違和感を感じさせない楽器の音だと思いませんか?同じように中世のヨーロッパの古楽器で演奏しても、インカの曲が違和感を感じさせないのは不思議です。


サンポーニャ(パンパイプ)による演奏、後半はケーニャの演奏。

El Condor Pasa- CantoAndino

 管を沢山束ねた楽器は、シーク=サンポーニャと云います。
 シークの説明は長くなりますので、また次回に。

 それから、小さなウクレレのような弦楽器は「チャランゴ」という、「アルマジロ」の甲羅を楽器の胴体に使って居る珍しい楽器です。
 それらも次回に取り上げるつもりです。

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サイモンとガーファンクルの名曲集です。勿論、「コンドルは飛んで行く」も
サイモンとガーファンクルのバックで演奏したロス・インカスのCDです。 



10月30日
今日はもっと土臭く・・・・。

 前回、お約束しましたシークの曲をご案内致します。
s-sicu.jpg
 写真は私のシーク(左下)とロンダロール(右上)です。
 ケーナと同じ材質のカーニャ(葦の一種)で作られています。
 どちらも世界中では「パンパイプ」もしくは「パンフルート」と呼ばれている楽器です。

 さて、インカ帝国は中心部族がケチュア族ですが、インカ皇帝はアイマラ族から出ています。貴族などはケチュア族なので、皇帝と言えども絶対権力を持っていたようには見えません。また歴代の皇帝が亡くなっても、そのミイラが宮城にそのまま居座り、お付きの家臣達が、そのミイラを持ち出しては、自分勝手に行事を行っていた記録も在ります。

 シーク(Sicu)はアイマラ語で、ケチュア語では「アンタラ」、スペイン語で「サンポーニャ」と色々な呼び名を持って居ます。
 もう一つのロンダロールは、エクアドルのサンポーニャです。インカ帝国の中では僻地になりますので、この様な形のサンポーニャに変化した物と考えられます。


 空気の薄いボリビアで、吹く為に多くの息を消費するシークを、何千年にも及んで使われて来た事に、驚きと敬意を表したいと思います。

El Condor Pasa on zampoñas

会場がいやに賑やかですが、シークの集団演奏です。


El Condor Pasa - Charango y Zampoña -Perú

チャランゴとシークの一人演奏です。


JHON KENYI - Un paseo por los tubos de un siku

シークの独奏です。


Zampona by the Water

チチカカ湖の湖畔で演奏していると思います。このチチカカ湖に浮かぶ島には、年代の古い神殿の遺跡も存在しています。


El condor pasa コンドルは飛んでいく(高画質版)

ケーナの演奏に付き従うようにシークが装飾音を奏でています。


コンドルは飛んでいく (カスティージョ・デ・アンデス)

カスティージョ・デ・アンデス(Castillo de Andes:アンデス館)が2009年5月3日に広島市のフラワーフェスティ バルで行った演奏です。


コンドルは飛んで行く 「ロス・アキウス」

日本の街角での演奏です。ケーナの澄んだ音色とシークの暖かみのある音を聴き比べてください。

前半は器楽演奏ではなくて、歌唱の曲が殆どですが、どれも有名な曲です。
後半はケーナなどの器楽演奏が中心です。 
チュクジュを被った可愛らしい子が表紙ですね。これも名曲ばかりが
収録されています。手にしている笛はケーナでは無く、「ピンクージョ」




2010年11月11日
今日はちょっとだけフランスの香りを・・・・。

フランスで流行っていた「花祭り」を、今日はご案内致したいと思います。
有名な曲なのに、youtube に思って居たほどデータが有りませんでした。
他にもデータが有りましたが、一応下記のデータをお聴き下さい。


花祭り 

最初は何の曲?と云う感じのイントロが有って、途中からケーナの演奏が始まり。歌も加わって賑やかな演奏になります。原題は「ウマウアカ渓谷の人々」と云う題です。


winay EL HUMAHUAQUENO〜花まつり

日本の岩国で行われた演奏です。
口笛やかけ声などを入れるのが、土臭くする演出になっています。


アンデス民謡 ♪花祭り

どちらかと云えば土臭い感じですが、フランス人好みに仕上げられていると思います。


El Humauaqueno  花祭り 

日本人による演奏ですが、結構土臭く演奏しています。


Los Nocheros - El Humahuaqueno

現代的な演奏で、若者の感覚に合わせた花祭りです。


El Humahuaqueno -Carnavalito (Edmundo Zaldivar) - Los Nocheros
如何ですか?この様なスタイルが本来のインカの演奏に近いと思います。


HUMAHUAQUENO 

使っている楽器がエレキギターなどを使っているので、演奏も現代風なのかと思って居ましたら、土臭い演奏ですね?
 

勿論、このCDの中に「花祭りも」収録されています。「コンドルは飛んで行く」も入って居ます。 
私の大好きなグラシェラ・スサーナのCDです。この中にも「花祭り」が収録されています。





2010年11月15日
今日は優雅なケーナの響きをお楽しみ下さい。

2010年10月09日の記事で、ケーナ姫の事を書きましたが、その物語を彷彿とさせるような曲を、今日はご紹介させて戴きます。
題名は「風とケーナのロマンス」です。

Romance de viento y quena  Antonio pantoja

ケーナの神様「アントニオ・パントーハ」の演奏です。左に写っている女性は、パントーハの娘だったと思います。男性陣が被っているのは「チュクジュ」です。演奏が途中までなのが残念ですね。



Romance de Viento y Quena   Micaela Chauque

この演奏はケーナの低音演奏用の「ケナーチョ」を使った演奏です。
その後がシーク(ケチュア語)、アンタラ(アイマラ語)、サンポーニャ(スペイン語)の演奏、最後にケーナの演奏に続きます。
映像でヤカンに入れているのは、「マテ茶」のマテの葉で、このマテは、ビンボージャと呼ばれる金属製のストローのような物と、マテと呼ばれるひょうたんの茶器を利用して飲料するのが普通です。
s-mate.jpg
写真の右側が我が家のビンボージャと左がマテです。



Romance de quena y viento 

素朴なケーナだけの演奏です。時々とちっていますが、愛嬌です。



Romance de Viento y Quena
Mario Tierno, Pelusa Tacunau, Takako Ota y Gonzalo Imbriago

これも素朴な演奏です。


ROMANCE DE VIENTO Y QUENA

トリオの演奏ですが、これも土臭く演奏しています。



ROMANCE DE VIENTO Y QUENA 

低音用のケナーチョの演奏から始まります。その後にシークに変わります。そしてケーナに続きます。とても現代的に演奏していますが、やはり土臭く感じるのは私だけでしょうか?



ROMANCE DE VIENTO Y QUENA

チャランゴとケーナが絡んで、情緒的な演奏を聴かせて呉れて居ます。チャランゴの響きが綺麗ですね?
 

ケーナの天才的な演奏家アントニオ・パントーハのCDです。勿論、「風とケーナのロマンス」は収録されています。 

フォルクローレのオムニバスのCDです。勿論このCDにも「風とケーナのロマンス」が収録されています。





2010年11月19日
今日はインカ帝国栄光の響きをお楽しみ下さい。

今日の曲の題名は「VIRGENES DEL SOL=ビルヘネス・デル・ソル=太陽の乙女たち」、「インティ・パパイ=父なる太陽神」の神殿で太陽神に仕える巫女を描いた曲になります。

彼女たちは巫女として、祭事に参加するだけでなく、皇帝の衣服を織ったり、皇帝が飲むトウモロコシから「チチャ」と云う酒を醸す重要な仕事が有りました。このチチャの醸し方は、トウモロコシを噛んで唾液の酵素で発酵させるのが、もともとの作り方で、その為に処女でなければ皇帝のチチャが醸せなかったと云われています。

このチチャを飲む時の儀式として、飲酒する前に必ず、親指と人差し指、そして中指を少しだけチチャに漬けて、地面に撒く動作をします。これは「パチャ・ママ=母なる大地神」に、作物から作られたチチャを感謝して、パチャ・ママに捧げる儀式です。

それでは下記のリンクをクリックして、youtubeの曲データをお楽しみ下さい。


VIRGENES DEL SOL

インディオが好きなヴァイオリンを主体の演奏ですが、アルパ(インディアン・ハープ)やシーク、ケーナ、タルカなども参加したインカ特有の現代的な演奏です。



VIRGENES DEL SOL - SON DELSOL

ダンスまで加わった「太陽の乙女たち」、演奏のリズムなどは土臭い演奏ですが、現代風にアレンジしています。



Quena - Virgenes del Sol - Musica Peruana

ケーナとギターだけの演奏ですが、古典風な演奏です。この上の演奏が現代的なアレンジを施していたのが戴けると思います。



Las Virgenes del Sol

これも古典的な響きを聴かせて呉れます。インカ皇帝に仕えた「太陽の乙女たち=巫女」を彷彿とさせる演奏です。



Virgenes del Sol- CantoAndino

かなり土臭く演奏していますし、観客の手拍子も入って盛り上がった演奏です。



Virgenes del Sol

プレ・インカ文明のティワナク遺跡の写真を見ながらお聴き下さい。
時々関係ない写真も映りますが・・・・。



Virgenes del sol

装飾音を多用した演奏ですが、結構古典的に演奏しています。



Virgenes del sol

本来のインカの曲は歌われる曲が多いです。この曲も勿論、この様な歌です。
そしてインカの踊りは、足を屈伸する動作が多いのが特徴です。



Virgenes del Sol − Charango

スペイン人に依る征服後に作られたチャランゴ主体の演奏です。
アルマジロの甲良を胴体に使った独特な形の弦楽器です。



VIRGENES DEL SOL - ROXSANA

これも歌唱曲になっています。彼女はメスティーサなのかな?と思いますが・・・。



VIRGENES DEL SOL - CHANO DIAZ

このチャランゴは木製のチャランゴですね。


以上のVIRGENES DEL SOLは、これまでご案内致しておりますCDにも収録されている場合が多いですので、ご確認の上ご購入下さい。






2010年11月27日
民俗音楽の楽器についての考察は如何?

これから暫く実際の演奏から離れて、民族学的な背景から説明をさせて戴きたいと思います。
さて、今日はインカのケーナとシークの説明です。
これらの吹き方は、フルートや尺八の口の形をして吹く事になります。


Kiowa Lesson

これはケーナではなく、インディアンの笛の説明です。構造が西洋のリコーダーに近い物です。
南米のインディオにはピンクージョ(ピンキージョ)と言って、もっとリコーダーそっくりの笛も有ります。
他にも木製のアナタ(タルカ)と云う名の、リコーダーにそっくりの笛も有ります。
ご覧下さい。


Quena

如何ですか?この様にしてケーナを吹きます。ちょっとコツが要りますが、慣れれば安定した音が出るようになります。
ケーナの奏法は大きく分けて二つのスタイルに分類されます。一つはボリビア奏法、もう一つはペルー奏法です。
指使いが違うのと、表側の大きな五つの穴を押さえる指と、一番下の小さな穴を押さえる指をどの様に使い分けるかが違っています。


Panpipes 

シークの説明です。
この様に吹きます。以前にも書きましたが、空気の薄いアンデスで、息を大量に消費するシークを吹くのは大変体力がいると思います。


Oriental Flute

東洋の我が国の横笛の説明ですが、彼の説明が面白いのでご覧下さい。


この様に考古学的に古い種類の笛などの奏法やその構造を見る事によって、人類の音楽の発展と傾向を垣間見る事が出来ます。

 

ケーナの可能性

quena latin jazz - nestor torres

このケーナの指使いはペルーの演奏法です。


quena jazz moliendo cafe

この人もケーナの指使いがペルーの演奏法です。



パンパイプの可能性

Imagine - Pan Pipes Flute - John Lennon

説明の要らないビートルズの名曲です。 


Sound of Silence /PanFlute

これも有名なサイモンとガーファンクルの名曲。


My Heart Will Go On ( Titanic Love Song ) Panpipes Version
 
有名な映画「タイタニック」のテーマ曲です。


インカの楽器だけでなく、各国の民俗楽器には多くの可能性を秘めていると思います。
インカの場合は古代から伝わるケーナやシークは、基本的に一オクターブを五等分した音階なので、楽器の改良が必要ですが・・・。
今回のご案内は、以上のように民俗学的な視点から、お話しをさせて戴きました。
次回はケーナの仲間達を説明致したいと思います。






2010年12月 1日
パンパイプの仲間達についての考察

パンパイプの仲間達 その1

人類の最初の笛の様式は、パンパイプだと云う学説が多いです。
これまで御覧戴いたように、竹や葦を切った管に息を吹きかけるだけの簡単な構造で、一本のパイプは基本的に一音だけしか鳴りません。
パンパイプは、それこそあらゆる国で見られます。
ポリネシアやミクロネシアの島々。
エジプトや本来のパンパイプの語源「妖精パンの笛」のギリシャ。
お隣の中国や韓国等々。
今回はパンパイプの音楽が高度に発達しているルーマニアの「ナイ」をご紹介致します。
私の大好きなパンパイプです。シークには無い澄んだ音色・・・。
心が洗われるように感じています。

 

ルーマニアの民族楽器の「ナイ」

世界的なナイの奏者ゲオゲ・ザンフィルの演奏です。
有名な曲ばかりですので、曲の説明は省かせて戴きます。
以下の曲はすべてゲオゲ・ザンフィルの演奏です。現在の「ナイ」は木製が殆どになりました。

GEORGHE ZAMFIR Don't Cry for me Argentina


Gheorghe Zamfir - My heart will go on


Gheorghe Zamfir - Love story


Gheorghe Zamfir - Memory

12月になりました。クリスマス気分を味わって下さい。

CHRISTMAS MEMORIES - Gheorghe Zamfir - Ave Maria


Gheorghe Zamfir - Silent night


Gheorghe Zamfir - Jingle Bells

Gheorghe Zamfir - Ave Verum (Pastele)



ゲオゲ・ザンフィルの演奏以外もご案内致します。

Alexandru Pal III



パンパイプの仲間達 その2



中国の排蕭(パイシャオ)

このパンパイプもナイの様に澄んだ音を聞かせて呉れます。
そして我が国と違って現役の楽器です。
 

Spring in The Pamirs highland

これは日本の正倉院にも保存されている蕭(しょう)=パンパイプです。
正倉院の遺物を調査していた考古学者が、最初は二つの楽器だと考えて、別々にしてしまったと云う逸話があります。
この笛は、現在では日本では忘れ去られた笛になります。
雅楽などで用いられて居る笙(しょう)は、ハーモニカのようなリード楽器で、パンパイプとは違う楽器になります。

I play pan flute in china 

バックに沢山ぶら下っているのが、日本の弥生時代の銅鐸とほぼ同じ物で、現在でも中国では楽器として使われています。

海上花 - 排簫/Chinese Bamboo P'ai-hsiao(Pan flute)吹奏版

独上西楼 / 杜 (排簫)

在水一方 - 杜 (排簫)


只有?和我 _ 排簫吹奏版





韓国のPan Flute

Pan Flute

お隣のハングルが表記出来ないので、笛の名前が表示できません。


如何でしたか?南米のアンデス以外のパンパイプの音色は?
この様に世界中で使われているポピュラーな楽器です。






2010年12月10日
ケーナの仲間達についての考察


今日はケーナの仲間達について考察したいと思います。

笛の発達段階に於いて、前回のパンパイプとこのケーナとの間には、もう一つの種類の笛が存在しています。
切っただけの竹や葦などの管に、指穴を開けて音階を出せるようにした笛なのですが、この種類の笛は、現在ごく一部の地域でしか使われておりません。
笛の上端部を斜めに銜えるようにして、その切った端に息を吹きかける様にして音を出す機構です。

その笛の後に作られたのが、管の上端に歌口を削って作り、フルートと同じ口の形で吹けば、音が出る構造の笛になります。

ケーナの仲間達は、こうして世界中の多くの地域で使われるようになりましたが、その音が出るようになるまでの訓練と、音の不安定さが嫌われて、歌口に一定の息が当たるように改良されたリコーダーの形の笛に淘汰される運命でした。

幸いな事に、アジア諸国ではリコーダータイプの笛がそれ程普及する事もなく、現在も各地で使われております。
インカ文明に於いては、スペイン人が持ち込んだリコーダータイプの「フラフタ」を見て、同様な歌口を持ったカーニャ製の「ピンクージョ」or「ピンキージョ」、そして木製の「アナタ」or「タルカ」が作られるようになりましたが、ケーナを駆逐する程の勢力にはなっていません。
それでは、中国の中国の洞蕭と我が国の尺八をお聴き下さい。


ケーナの仲間達 その1

中国の洞蕭(トンシャオ)


緑野仙踪 Trail of the Angels


Xiao Solo by Zeng Gege  - Mooring by The Autumn River At Night


梅花三弄


(Qing Hua Ci )-   (Chinese Bamboo Xiao)


蕭中簫

 

ケーナの仲間達 その2

日本の尺八


精霊流し 尺八 櫻井正隆 先生演奏


荒城の月 尺八 櫻井正隆 先生演奏


ノクターン嬰ハ短調遺作 尺八 櫻井正隆 先生演奏


早春賦 尺八 櫻井正隆 先生演奏


黒田節 尺八 櫻井正隆 先生演奏


如何でしたか?南米のアンデス以外のケーナの仲間達の音色は?






2011年 3月20日
個人的に大好きなグルッポ(音楽演奏グループ)

東北・関東大震災でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈り致しております。

被災なされた方々には、救援の手が一刻も早く差し伸べられ、復旧が進みますように。

暫く更新休止していたこのページを復活させて戴きます。
こんな時こそ、音楽で心を癒されたらと思います。

今回、ご紹介するのは「ロス・カルチャキス」と云うグルッポ(グループ)です。
彼らは所謂白人ばかりのグルッポですが、インディオやメスチーソ(白人とインディオの混血の男性)のコンフントより土臭い演奏をして呉れます。
まだ捜しきれないのですが、古代中国の曲と云われても信じられるようなインカの曲を演奏しています。
それでは「ロス・カルチャキス」の曲をお聴き下さい。

El condor pasa - La tinya  - Los Calchakis

このページをこれまで御覧の方々は、ご存じの「コンドルは飛んで行く」です。
私はこの土臭い演奏がとても好きで、良く聴いています。勿論「ロス・インカス」も大好きですが・・・。
「ラ・ティンヤ」と云う曲が続きます。曲の形式はパッサカージェと云う形式で、行進などに使われる曲です。


"SONKOYMAN" - LOS CALCHAKIS

題名は「ソンコイマン=私の心に」ケチュア語の題名です。
「コンドルは飛んで行く」、「土の瓶」と同じくとても大好きな曲です。
ケーナとケナーチョなどによる演奏ですが、私はタルカ(アナタ)と云う、木で出来た「リコーダー」に似た素朴な笛の演奏が好きです。


Gracias A La Vida - Los Calchakis 

「人生よありがとう」
メルセデス・ソーサやクリスチーナとウーゴが歌っていますので、何回かお聴きになられた事が有ると思います。


Alborozo Coya-El Pajarillo  - Los Calchakis

「コージャ族のばか騒ぎ」or「コージャ族のお祭り」
これはこれから戦いに行くキャンプの朝の騒ぎを描いた曲です。
一曲の中に四種類(ヤラビ・バイレシート・カルナバリート・クエッカ)もの演奏形式が含まれていて、典型的なインカの曲になります。
「パジャリーリョ」 と云う曲が続きます。


Motivos andinos  - Los Calchakis

「アンデスの旋律集」
アンデスに伝わる旋律のメドレーです。古典的な形式ばかりで興味深い旋律集になります。


CHARANGUITO (FLAUTAS INDIAS)  - LOS CALCHAKIS

「チャランギート」
チャランゴとFLAUTAS INDIAS(インディオの笛)との競演の曲です。他にギターとマラカスやボンボなども加わって賑やかなインカの祭りを感じさせる曲になっています。
インディオやメスティーソでない彼らが、ここまで土臭く演奏出来るのは、それだけインカの音楽を愛しているのだと思いますが、如何でしょうか?


CHARANGUITO  - LOS CALCHAKIS

「チャランギート」
同じ曲ですが、演奏風景が流れています。ちょっと演奏が違いますが・・・。
みんなお爺さんになって・・・・。考えてみると私が高校生の頃でしたから、今から40年も前に彼らの演奏を聴いているのです。私も歳をとったのだと実感しています。


El Centinela  - Los Calchakis

「衛兵」
ここで云う衛兵はイギリス王室やバチカンの衛兵と全然イメージが違います。
賑やかな様子をお聴き下さい。


Lejana Purmamarca  - Los Calchakis

「遠きプルママルカ」
これも古きインカを彷彿とさせる曲の一つです。


Crepusculo Costeno  - Los Calchakis

「沿岸の薄明かり」
漁民が船に乗って漁に出掛ける様子を描いた曲だと思います。


Rondador  - Los Calchakis

「ロンダロール」
以前に私が所有しているロンダロールの写真で説明致しておりますが、シーク(Sicu)はアイマラ語で、ケチュア語では「アンタラ」、スペイン語で「サンポーニャ」の仲間で、エクアドルのロンダロールの音色が聴けます。シークなどと違って、音階が不揃いで、どうしてこんな配列にしたのか不思議に思っています。とても吹きにくい笛です。


Misterio de los Andes  - Los Calchakis

「アンデスの神秘」
インカ文明とそれ以前のプレ・インカ文明には、不思議な遺物が多くあります。
それらの考古学的な物を思わせる旋律です。


El Aguilucho  - Los Calchakis

「鷲の子」
コンドルでないの?と思うのですが・・・。
コメントが難しいので、今回は沈黙します。

 

San Benito  - Los Calchakis

「聖ベニート」
お祭りの曲です。カトリックの聖人である聖ベニートの祝日で、賑やかに楽しんでいる風景を描いています。


最後に私の大好きな曲をお聴き下さい。

La vasija de barro  - Los Calchakis

「土の瓶」
上記のスペイン語を直訳すると「泥の船」になります。
間違った翻訳になると思いますが、曲の歌の内容は:
私が死んだら土の瓶に入れて下さい。
冷たい土の中に・・・。
先祖達もそうしたように土の瓶に入れて下さい。

実は私が死んだ時に是非この曲を流して欲しいと思って居ます。


如何でしたか?南米のアンデスの民俗音楽の音色は?




2011年 5月 8日
南米のフォルクローレ(民俗音楽)のご案内

個人的に大好きなムシカ(Musica=音楽)

前回の更新から約一ヵ月半も経ってしまいました。
色々と忙しくなって皆様にフォルクローレを聴いて戴く機会を作れずに、大変申し訳無かったと思います。

ご紹介するのは今回も、 「土の瓶」と云うカント(Canto=歌)です。
私の大好きな曲の一つで、前回の最後に紹介させて頂いた「土の瓶」ですが、今回は映像の中で歌が始まった最初の頃に「土の瓶」が写っています。
これが曲の中で歌われている「フレスコ=素焼きの瓶」で、死者をこの中に入れて葬ります。

これに良く似た素焼きの瓶に葬る習慣が、日本では弥生時代から古墳時代の頃まで続いた地域があります。

いつもの様に青色の大きな文字をクリックすると、新しいページが開いて「youtube」の該当するHPに飛べます。
そのページで自動的に音楽が演奏されますのでお聴き下さい。


それでは私が大好きな「Los Calchakis = ロス・カルチャキス」の曲をお聴き下さい。

Los Calchakis -
La vasija de barro

もう一度、彼らの別の演奏をお聴き下さい。
グルッポのメンバーの皆さん歳を取ったなぁと思っています。
この演奏のボンボ(太鼓)の響きが好きです。

Los Calchakis -
La vasija de barro



どなたでもご存知の「アタウワルパ・ユパンキ」も上記の「土の瓶」を歌っています。
聞き比べてみて下さい。
とても若い時代の映像ですね!ユパンキ本人だと思えないほどです。

Atahualpa Yupanqui -
Vasija de barro



オリジナルの「土の瓶」と云う事ですが、どこがオリジナルなのか?と思っています。

Version Original -
Vasija de Barro



カント・アンディ−ノの演奏です。
ちょっと速いテンポなので、物悲しさを余り感じないのは私だけでしょうか?

CantoAndino -
Vasija de Barro



バックが喧しいですが、エクアドルのグルッポ・シエムブラ(Grupo Siembra)です。
ロンダロールを使うのかと思っていましたが、しっかりとシークを吹いていますね?

Grupo Siembra de Ecuador -
Vasija de Barro



ボンボ(太鼓)が乾燥したような音なので、重く悲しい感じを受けない印象ですね。

VASIJA DE BARRO



綺麗に歌われた「土の瓶」です。
グルッポ名は「Sonqo=ソンコ=心(ケチュア語)」です。
でも、この歌い方は私の葬送の時には遠慮したいと思っています。
しかし、シークが良い音を響かせていますね?

Sonqo -
Vasija de Barro



日本の尺八のような響きのQuenacho=ケナーチョ(低音用ケーナ)の演奏です。
古典的な演奏スタイルですね。

Quenacho -
Vasija De barro



ギターの演奏が良いですね。
グルッポ名は「Danzante Ecuatoriano=エクアドル人の踊り」??になるのでは?と思います。

Danzante Ecuatoriano -
Vasija de Barro



前回も書き込みましたが、この歌の大体の日本語訳を下記に。

私が死んだら土の瓶に入れて下さい。
冷たい土の中に・・・。
先祖達もそうしたように土の瓶に入れて下さい。


如何でしたか?南米のアンデスの民俗音楽の音色は? 



2011年 5月25日
南米のフォルクローレ(民俗音楽)のご案内


個人的に大好きなムシコス(Musicos=演奏家)

再び私が大好きな「ロス・カルチャキス」と云うムシコス(Musico=演奏家)です。

この楽団(オルクエスタ=orquesta)のリーダーは、エクトル・ミランダ(Hector Miranda)は、アルゼンチン人です。
そして彼は画家で、ブエノスアイレスの美術学校を優秀な成績で卒業し、フランス政府の給費留学生としてパリに向かいます。
アルゼンチン在住時代に地方を巡った彼は、白人社会の都会では見ることも聴くことも出来ないインディオの民俗音楽に出会って心を奪われてしまいます。
フランス留学時には展覧会を制覇するほどの勢いで作品を出品して入選していました。
しかし、彼の心はフォルクローレに向いていました。アルゼンチンやパラグアイの音楽家と知り合って、彼は「ロス・カルチャキス」を結成するに至ったのでした。
留学期間が過ぎる頃に、彼らのレコードはミリオン・セラーになっていたのです。
音楽家になった彼は今なお演奏活動に活躍しています。

以前の記事で、スイス人の考古学博士がフォルクローレに狂ってしまい、コンフントを立ち上げて演奏家になってしまったのに似ていますね?
私もインカ考古学からフォルクローレに嵌まり込んだ人間の一人です。

彼らは白人なのに、インディオ以上にフォルクローレの良さを感じさせる彼らの演奏、私は好きです。



EL DIABLO SUELTO − Los Calchakis 

EL DIABLO SUELTO(直訳:解き放たれた悪魔)初めて聴く曲です。
軽やかなリズムをギターと木製チャランゴにあわせてケーニャが軽快に歌っています。



Fantasia Para Kenas − Los Calchakis 

Fantasia Para Kenas(直訳:ケーナのためのファンタジー)ケーナはケチュア語の為に、スペイン語の正確な綴りは有りません。
これも聴いたことの無い曲ですが、何故か古い時代を感じさせられる曲ですね?



ESTUDIO PARA CHARANGO − Los Calchakis 

ESTUDIO PARA CHARANGO(直訳:チャランゴのための練習)最初のチャランゴの独奏が綺麗ですね。



Recuerdo azul − Los Calchakis 

Recuerdo azul(直訳:青色の思い出)この曲も聴いたことが有る様な無い様な感じの曲です。
シークの土臭い音が郷愁を感じさせられますね?



CULLAHUADA − Los Calchakis 

CULLAHUADA(日本題名は「アイマラ族のお祭り」)・・・だったと思います。
最初にリズムの取り方を説明して居ますが、インカの音楽は複合リズムが多いです。
例えば八分の六拍子を三拍を一つにして二拍子、二拍を一つにして三拍子にします。
こうして曲の中で二拍子と三拍子とが平行して演奏されていきます。



Fiesta Aymara − Los Calchakis 

上記の曲を検証するために「Fiesta Aymara=アイマラ族のお祭り」で検索して見ました。
上記の題名「CULLAHUADA」はケチュア語だと思います。
最近はケチュア語から遠ざかっていますので・・・。
こちらはケーニャの装飾音の多い賑やかな演奏です。



Amanecer Andino − Los Calchakis

Amanecer Andino(直訳:アンデスの夜明け)これもインカの曲らしく途中で曲が変わります。



COPLAS DE MARZO − Los Calchakis 

COPLAS DE MARZO(直訳:三月のバラード)シークの響きを堪能させてくれます。
ボンボ(太鼓)も控えめながら、アクセントのある演奏を聞かせてくれています。



Kapullay − Los Calchakis 

このまま私が聴いたことが無い曲ばかりをご案内しそうになっていました。
この曲は「カプヤイ」と掛け声が入る賑やかなパサカージェ(Pasacalle=行進曲の一種)で始まり、その後にワイニョが続きます。
私の好きな曲の一つです。



Sonkoiman − Los Calchakis 

Sonkoiman(ケチュア語:私の心へ)以前にご紹介させていただいた演奏とは違って、これも素朴な演奏です。
私の大好きな曲です。

如何でしたか?南米のアンデスの民俗音楽の音色は? 



2011年 6月16日
南米のフォルクローレ(民俗音楽)のご案内

今回は気分を変えて、この曲を!!

いつもの南米のインカ文明の民俗音楽から離れて、大昔に流行った曲のご案内を致します。
しかし、演奏している楽器にご注目を!!勿論、インカの民俗楽器・・ケーニャ・シーク・チャランゴ・ボンボが使われています。
私のこのシリーズの記事を読まれていらっしゃる方々は、もうこれらの楽器をご存じですね?


このフォルクローレシリーズ記事に何回もいらっしゃって下さっている皆様は、私がインカ文明に狂っている事はよくご存じですね?

これを公開すると、「本当にこの人は狂っている!」と思われると・・・覚悟しながら・・・。

s-201106161.jpg s-201106162.jpg
これは私のポンチョ(貫頭衣)で、インカのインディオが着ている民族衣装です。
我が国では弥生時代の衣服になります。
「ちょっと違うのじゃないの?」と思われた方は、考古学にご関心が御座いますね!
日本の弥生時代のポンチョ(貫頭衣)は、腰の辺りに紐で結んでいました。ですから見え方は違いますが、基本的には同じ形です。

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そしてこれは、チュクジュ(インカ帝国の中心部族のケチュア語)で、スペイン語で「パサ・モンターニャ(=防寒帽=山を越える時の帽子)」とも呼ばれています。
学生の頃は、ポンチョを着てチュクジュを被り、ケーニャやシークを吹いていました。
ボランティアで養護施設やハンセン氏病(ライ病)の国立療養所にも、ボランティアグループのリーダーとして行っては、勝手に笛を吹いていたものです。
今になって考えると、迷惑だったのではと思って居ます。
話をフォルクローレに戻します。


LLorando se fue en escenario - Los Kjarkas 

大昔に日本でも・・・どういう訳か日本語の歌になって流行っていましたね?
正確にはこの曲はインカのフォルクローレではありませんが、この様に民俗楽器でそれぞれの曲を演奏する事が多いです。
最初に紹介致しましたこのグループ「Los Kjarkas」が、この「LLorando se fue」を作って世に出したと言う事です。


Llorando se Fue - Los Kjarkas 

上記と同じ曲ですが、映像は無視して下さい。
シークやボンボ、チャランゴなどが良いハーモニーを醸して居ますね?
インカのフォルクローレではありませんが、私の好きな曲の一つです。


Llorando se Fue/ Rumba Lambada - Kawsak 

大好きだって言いながら、当時の日本語のこの歌の題名を忘れてしまっていました。
Lambada(ランバーダ)だったのですよね?
学生時代に社交ダンスをやっていて、ラテン種目も好きでした。勿論ワルツやクイックステップなどの近代五種(スタンダード)も好きだったですが・・・。
チャチャチャや、特にこの曲のようなルンバを踊っていて、リズムが心と体にマッチしているように感じ、楽しかったのを覚えています。


?DON OMAR COPIA A "LLORANDO SE FUE" DE LOS KJARKAS? 

この曲を紹介している番組ですが、Lambada(ランバーダ)がインカのワイニョのリズムから来ていると言っています。
確かに、他でもこの曲がフォルクローレとして紹介されているケースもありますが・・・・。でも、個人的にはルンバの一種だと思います。
確かにLos Kjarkasの演奏するシーク(パンパイプ)が刻むリズムに、それらしく感じますが・・・。


The Lambada ORIGINAL Music Video Clip (Llorando Se Fue) - Kaoma 

世界中に流行したLambadaの原点が、カオマが歌うこの曲です。


Lambada (Llorando Se Fue) - Wilkins 

これが正調のLlorando Se Fue(泣き叫ぶ左翼=直訳)です。
ルンバらしい響きのリズム感が踊っている曲です。


Lambada (Arabic copy)アラブ風ランバーダ 

面白いですが・・・・。・・・・。


ランバダ - 石井明美 

当時、日本で流行っていたのがこの歌手の歌なのかどうかを、私は知りません。
でも、ここで取り上げた以上、日本語の歌も・・・。
題名が「ランバダ 」でランバーダで無いのですね?それにLambada(ランバーダで)は、ルンバの曲の一つのジャンルの筈・・・それが曲の題名に???


インカの民俗音楽は、失った大帝国の面影や貴重な文化遺産を征服者に破壊された・・インディオの深い悲しみが滲んできているように思います。
このフォルクローレのシリーズで、少しでも明るい気分になって戴く為に、ちょっと路線を外れてみました。
高校生や学生の頃に、スペイン人とインカ帝国の話をすると、彼らは征服者の末裔なので・・・・。厭な顔をしていたのを覚えています。

しかし、インカの楽器達の可能性を良く示していると思いませんか?



2011年 9月 3日
南米のフォルクローレ(民俗音楽)のご案内 

インカ帝国の正式な名称をご存じですか?

インカ帝国の名称は、インカ帝国の中心部族のケチュア族のケチュア語で「TAWANTINSUYU タワンティン・スージュ or タワンティン・スーユ」と言います。

その意味は四つの州、もしくは四つの国・・・・・つまり四国と云う意味になります。
何となくその意味が・・・四国・讃岐の国・丸亀藩に住んでいる私にとって、とても身近に感じる国名です。

四つの州(国)(スージュ or スーユ)は、チンチャイ・スージュ、コリャ・スージュ、アンティ・スージュ、クンティ・スージュの四つの州になります。

通称としてインカ帝国と呼んでいますが、「インカ」とはケチュア語で「皇帝もしくは王」を意味していて、インカ帝国と呼ぶのは妥当ではありません。彼らを征服したスペイン人が、「インカ」をケチュア族、そして彼らの国の名として呼び始めたのが、そのまま現代まで続いている訳です。

今回は説明など入れずに、皆様にタワンティン・スージュの雰囲気を味わって戴きたいと思います。


TAWANTINSUYU


SARTANANI - TAWANTINSUYU
この動画の真ん中を過ぎた所でトウモロコシやじゃが芋が写っていますが、南米インカのがこれらの原産地で、元々はもっと小さな作物をここまでに大きく改良したのもプレインカ文明です。


AMA BOLIVIA - Tawantinsuyu


llamerada Ayllu - Tawantinsuyu


sukuri cariquima - Tawantinsuyu  





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