お四国さん(四国八十八箇所遍路) 

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私の日本三大狸の屋嶋の禿げこと太三郎狸を描いた小説「屋嶋の禿げとその兄達」に登場するのが牛鬼ですが、先日、四国遍路第八十二番札所「根香寺(ねごろじ)」に在る「牛鬼」の像の写真を載せたところ、札所の紹介もして欲しいとのコメントが有りました。

他の札所の近くに行く機会が有りましたので、紹介用としてお寺の写真を撮ってみました。
その流れから、新しく四国遍路札所巡礼のページを作ってみようと思っています。。

私はカトリック信者ですが、以前に四国八十八箇所巡りと高野山を巡っています。
しかし、その時の写真データが、幾つかのパソコンのハードディスク・クラッシュと共に昇天してしまい、現在では手元に有りません。
もしかしてMOかCD−Rのどれかに保存していたら、そのデータを使って一気に全ての札所のご案内を出来るのですが・・・。

そこで時間を見付けて近場の札所から手始めに巡ってみたいと思います。
 



第七十五番札所 五岳山(ごがくざん) 善通寺(ぜんつうじ)

ご詠歌: われすまば よもきえはてじ 善通寺 深き誓の 法のともしび

またまたお四国さんの更新が三ヶ月のご無沙汰になってしまいました。
研究所を辞めていますので、研究費も自分で工面しなければなりません。
実は研究費捻出のために小説の執筆に時間を執られているのです。
讃岐の国ゆかりの崇徳上皇を描いた作品を書き進めています。

さて本題です。
ご存知の弘法大師の生家佐伯家がこの地に住んでいました。
この寺は弘法大師の父親の実家の在った所で、弘法大師が誕生したとされています。
本当はもう一つ在って、多度津町の海岸寺、ここは母親の実家だったらしく、産湯の井戸も在るそうです。



五重塔:
この寺は子供の頃から何回も来たことが有ります。
今では登れなくなった五重塔にも登りましたし、堀の亀とも遊んだことも・・・。




山門:


宗派:真言宗総本山


大師堂門:




大師堂:



本堂:
ご本尊:薬師如来(弘法大師作)




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第七十六番札所 鶏足山(けいそくざん) 金倉寺(こんぞうじ)

ご詠歌: まことにも 神仏僧を ひらくれば 真言加持の 不思議なりけり

旧陸軍善通寺第十一師団の最初の師団長として着任したのが、NHKドラマ「坂の上の雲」にも登場した「乃木将軍」です。
この寺の近くに住まわれたと云う話です。奥様の静子夫人が着任した大晦日に会いに来たそうですが、将軍は会わずに追い返したと云われています。境内に「妻返し松」が残っています。


山門:
konzouji01.jpg

宗派:天台門宗


大師堂:


本堂:
ご本尊:薬師如来(智証大師作)




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第七十七番札所 桑多山(くわたざん) 道隆寺(どうりゅうじ)

ご詠歌: ねがいをば 仏道隆に 入りはてて 菩提の月を 見まくほしさに

この寺は「イボとり大師」として有名で、イボや魚の目などが出来たらこの寺に参って願うとイボなどが取れてしまうそうです。





山門:



宗派:真言宗醍醐派


大師堂:



本堂:
ご本尊:薬師如来

 


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第七十八番札所 仏光山(ぶっこうざん) 郷照寺(ごうしょうじ)

ご詠歌: 踊りはね 念仏となう どうしょうじ ひょうしをそろえ かねを打つなり

この寺は弘法大師がご自分を彫った大師像が安置されていますが、これは厄除けの願いを込めて刻まれたと云う事です。
その事から「厄除けうたづ大師」と呼ばれるようになりました。


山門:









宗派:時宗


大師堂:



本堂:
ご本尊:阿弥陀如来(行基菩薩作)




大師堂からは宇多津町の町並みを望んで、その向こうに瀬戸大橋を見ることが出来ます。
右下の屋根は本堂です。



左手に見えるタワーが「ゴールド・タワー」です。



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第七十九番札所 金華山(きんかざん) 高照院(こうしょういん)

ご詠歌: 十楽の うき世の中を たづぬべし 天皇さえも さすらいぞある

地元では「天皇さん」と呼ばれて親しまれています。
崇徳上皇が崩御なさってから、後醍醐天皇がこの地に崇徳上皇の霊場として建立されたと記録が残っています。
いつのまにやら、お寺の名前が「天皇寺」に・・・・?
神仏習合の権現信仰の時代に建立されたこの霊場は、山門が鳥居になって、神社の手前に仏教寺院が在る状況そのままです。

保元の乱で崇徳上皇はこの地に流され、失意のまま亡くなります。
都より検死官と荼毘の許可を待つ間、この寺の近くに在る八十場湧水で遺体を浸して腐敗を防ぎながら、勅使の到着を待ったと云われています。

その湧水は現在では、「やそばのトコロテン」として有名なブランドになっています。私はトコロテンが好きではないので食べた事はありませんが、暑い夏には涼を求める人たちが押し寄せて来ています。
四国巡礼の折りには是非このトコロテンをお召し上がり下さい。




山門:
この寺は本来が神社なので山門は無く、鳥居が在って奥に鎮座している神社が見えます。
大師堂と本堂は向かって右に建っています。




宗派:真言宗御室派


大師堂:



本堂:
ご本尊:十一面観世音菩薩






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第八十番札所 白牛山(はくぎゅうざん) 国分寺(こくぶんじ)

ご詠歌: 国を分け 野山をしのぎ 寺でらに 訪れる人を 助けましませ

天平九年に聖武天皇の勅願で讃岐国の国分寺が建立されました。
この地より西に少し離れた所に、讃岐国府が在りますが、その国府に赴任したのが「菅原道真(後の大宰府に流され天神さんに成った)」で、当時から水不足の讃岐の地に灌漑などの行ったと云われ、今なお農民から慕われているそうです。







山門:





宗派:真言宗御室派










大師堂:




本堂:
ご本尊:十一面千手観世音菩薩






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第八十一番札所 綾松山(りょうしょうざん) 白峰寺(しらみねじ)


NHK大河ドラマ「平清盛」に登場する崇徳天皇(後の崇徳上皇)に関係が有る札所は二箇寺です。
その一つの寺がこれからご案内致します「白峰寺」。
もう一つが第七十九番札所高照院(天皇寺)です。

皆様は崇徳上皇が日本三大怨霊の一人で、最大最強の怨霊だとご存じですか?

明治天皇はご自分の即位式の前に勅使を白峰寺に遣わせ、彼の御霊を招霊し京の都に神社を建立致しました。
また昭和天皇は崇徳天皇八百年祭の昭和39年に勅使をこの寺に在る御陵に遣わして式年祭を執り行わせています。

崇徳天皇がどうして日本最強の怨霊に成り得たのかは、NHK大河ドラマ「平清盛」で描かれるかどうか判りませんが、その片鱗をうかがえる事は出来ると思いますので、ご覧下さい。



ご詠歌: 霜さむく 露白妙の 寺のうち み名を唱ふる 法のこえごえ

崇徳上皇の御陵の在る寺で、御陵は宮内庁が管理しています。



近隣の住民からは白峰さんと呼ばれて親しまれています。



山門:





宗派:真言宗御室派


大師堂:



本堂:
本尊:千手観世音菩薩(智証大師作)




 
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第八十二番札所 青峰山(あおみねざん) 根香寺(ねごろじ)

ご詠歌: 宵のまの 妙ふる霜の 消えぬれば あとこそ鐘の 勤行の声





私の小説にも登場する「牛鬼(うしおに)」の角が寺に残されています。

山門:









宗派:単立


大師堂:



本堂:ご本尊:観世音菩薩(智証大師作) 




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下記のリンクから四国地方の宿泊施設を検索出来ます。




 



 

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