無実の罪
ジャッキーは牢獄に繋がれたのです。「無実だ!」と叫びながら。
今日のジャッキーは喜びの余り、テンションが上がったままだったのでした。その勢いでジャッキーは、彼は繰り返し私に甘えて居たのです。しかし、彼の甘え方は凄まじく、二分おきにドアをノックして、庭に出ようとするのです。何回かは付き合ったのですがいつまで経っても辞めようとしませんでした。
そこで、急遽、法廷が開かれたのです。その即決裁判の判決は「禁固刑3時間」を被告人に処すると云う判決でした。無慈悲な刑吏が彼を引き立て、牢に投獄したのです。たしかに放り込まれた時の顔は、悲壮感を感じされられました。しかし、ジャッキーは以前から入ってみたかった、グレートピレネーのイヴの犬舎の中を探索し、満足そうな顔で、「ここ僕の!」と言い出したのです。
やがて、お母さんがお姉さんと一緒に帰って来ました。
「即、釈放!」超法規的処置で、ジャッキーは釈放され、お母さん手焼きのカステラや甘い夏みかんを貰って、ジャッキーは嬉しそうにしています。そのくせ、私に向かっては、「スカン!」と擬音で言うのです。以前飼っていた狆のロックも、同じ様に擬音で「スカン!」と良く言っていました。彼らが「スカン!」と言う時は、嫌いな事や面白くない時に限って言うのです。ですから、ジャッキーはお母さんに「僕、お父さんのことスカン!」と言っているのです。
この我が儘なジャッキーが、たまらなく可愛いと思っています。