皆様がご存じの日本三大狸「屋嶋の禿げ　太三郎狸」の歴史小説です。

　四国には多くの化け狸の伝説が残っています。特に多いのはお隣の徳島県ですが、香川県には高松市の屋嶋に棲んで居たと云う太三郎狸が特に有名です。
　他にも金比羅さんの狸、打綿狸（うちわただのき）なども有名な狸物語です。

　妖怪変化の狸なので寿命はとても長い設定にしています。
　生まれたのは縄文時代の香川県と徳島県との山脈。三人兄弟の三男として生まれ、名を太三郎と名付けられます。
　母狸に次の子供が生まれるので、巣立ちをさせられて、阿讃山脈から下りてしまいます。

　縄文人の集落で、食べ残しを放り込んだ穴を見付けて、空腹を凌いでいましたが、縄文人に見付けられて追い回されてしまいました。

　追い掛けられて、禁断の山へ・・・。

　そこは牛鬼などが棲む、化け物達の山でした。
　

写真は四国八十八カ所第八十二番札所の根来寺の牛鬼像です
　

その説明板です
　

　彼らはその山中に住み着く事によって、妖怪の不思議な力を持ってしまいます。

　やがて、三匹の兄弟達は別々に暮らす事になり、太三郎は屋嶋へ、太次郎は金比羅の在る山へ、太一郎は城山、飯野山（讃岐富士）、そして丸亀城へと移り住みました。
　

現在の屋嶋です
　

大麻山（金比羅さんの在る山）
　

城山
　

飯野山（讃岐富士）
　

紫雲出山
　

丸亀城
　

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